

こころに届く、味がある。
こころに届く、
味がある。
- 幸蔵酒造について -
弊社の社名「幸蔵」には
「幸せをもっとお届けできる蔵でありたい」
という願いこめられております。
素焼きのかめ壷造りにこだわり、
大量生産はできませんが
手間ひまかけて美味しさを追求し、
小さな蔵からまごころこめて、
味わい豊かな焼酎づくりに邁進いたします。
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コラム
コラムは10日毎に更新しています。
ロバータ・フラック 2025年4月1日配信
春なのになんだか陽射しを遮られた暗い部屋の中にいる気分。私の人生に素敵な音楽の足跡を残してくれた人が、この2月に亡くなられたからです。あの昭和の時代に「ネスカフェ」のCMのBGMで流れていた「やさしく歌って」を歌っていたロバータ・フラックその人です。毎年、ミュージシャンの訃報には少なからず触れますが、今度ばかりは柄にもなくメンタルが弱っています。
レストランでの学生バイト時代、以前にも紹介したことのあるジャズ狂の調理人にもらったのが、ロバータフラックのデビューアルバムでした。「このアルバム、良いアルバムだと思うけど、俺にとっては少し物足りないんで、もう君に上げるわ」と、「ファースト・テイク」というタイトルのアルバムをくれたのです。私は持ち帰って、深夜にヘッドホンで聞いてみました。
「愛は面影の中に」というヒット曲も入っていて、心に染み入る曲も多く、途中で涙が流れそうになったのを思い出します。
ジャズを感じる部分は意外と薄く、スタンダードなバラード、フラメンコギターの響きが入っている曲、ソウルエッセンスの曲など、カテゴリーの枠を超えたアルバムでした。ジャズ狂の調理人が私にアルバムをくれた理由がわかるような気がしたものです。
音楽教師も経験した彼女の人生の中に、楽曲を通じて豊かな「インテリジェンス」を発見できた思いです。その声は静かにやさしくて心強く、まっすぐに聴く人の胸に刺さります。ダイアナ・ロスもディヨンヌ・ワーウィックを素敵だったけど、ロバータ・フラックは一味違います。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」のピュアなロックと同じ、静かにやさしく、心強く、そして深く。